役者性善説
こんにちは。今とても髭を剃りたい。西覚です。
次の作品の都合上、少なくともあと半年は剃れません。浮浪者ルックが続くと非常にまずい。
こんな感じになっている
タイトルの役者性善説というのは、自分が勝手に推してる説です。
せいぜん-せつ 【性善説】
人間は善を行うべき道徳的本性を先天的に具有しており、 悪の行為はその本性を汚損・隠蔽することから起こるとする説。正統的儒学の人間観。孟子の首唱。
goo辞書【性善説】より
あらゆる役者、あるいは表現者は「いいものを作りたい」というのが行動原理にある。より良い評価を得ようとしているウェルメイドはもちろん、アングラにも粗雑なものに対して美学がある。
良くないもの作るためにエネルギーを割くことはしないですよね。そんな暇あったら可能性のある作品にエネルギー回したいじゃないですか。
問題は「いいもの作りたい」と思っていても酷いものができてしまうことだと思ってます。
あなたの近くにいる●ソ役者もいいもの作りたいと思っているんですよ。
自分のことしか考えてなくて悪目立ちする役者は、「最高の役者である自分が目立つことにより、作品が良くなる」と思ってます。
自信が無くて存在感がない役者も、「こんな自分が目立ってしまってもしょうがない。目立たないようにしよう」と思ってます。
いっつも稽古に遅刻する役者も、「より良いパフォーマンスをするためにちょっと休もう」と思って……いやこれは只の怠慢だな。稽古に来ない役者は全身の関節が爆発してイカになってほしい。
いいもの作ろうとしてつまんないものが出来る時は、知識や経験不足もあるけど、人間関係の構築がうまく行ってない時が多い。
信頼関係を築けないときは何やっても駄目になる。
ク●役者に対してなんなんだよコイツ…と余計な思考をした瞬間に関係性がフニャフニャし、言うべきことが言えなくなり、別に発表しても何も影響のない作品が出来上がり、打ち上げでどうでもいいことをグダグダと喋り、やがて歳をとりしぬ…
役者性善説を使うと「コイツもいい作品作りたいんだよな。方向性が合わないだけで。よっしゃなんとか折り合いをつける為に話し合ってみるか」となる。この思考になった時の俺は正直無敵で、あらゆることがプラスに働く流れが出来る。
思い返すと、苦手な人間が座組にいる時の方がいいもの作れてるような気がしている。
あらゆる人間をリスペクトしたいと思っている。だいぶうまく行くようになっているけど、若さが邪魔をする。大人になったらなんとかなるのかな。
髭と髪剃ってジョーサトリアーニみたいになりたいな